「な、なんということじゃ・・・」 一部始終を見ていたカリン様はこうつぶやいた。 カリン「ヤジロベーに続いてミスター・ポポ氏までやられてしまうとは・・・」 カリンは悲しみをこらえると共に、自分の力のなさをうらんだ。 カリン「し、しかしZ戦士たちがおらん今、 この地球に残っているわれわれだけでなんとかせねば・・・」 そうつぶやくと、カリンは数百年ぶりにカリン塔から自ら降りていった。 ・・・ヤジロベーが愛用していたジェットモモンガに乗って。 カリン「しかし・・・どこへいけばいいのじゃ・・・」 あてもなくさまようジェットモモンガ。 ふと気づくとあたりは一面の海となっていた。 引き返そうかと思っていたそのとき、カリンの目に一軒の家が飛び込んできた。 カメハウスだ。 カリン「・・・と、ともかく亀仙人のやつと相談してみよう・・・」 カリンはジェットモモンガをカメハウスの近くに着陸させた。 かつて世界最強と言われた男に最後の希望をかけて。 「そ、そんなことが起こっておったとは・・・」 カリンから事情を聞いた亀仙人は大変驚くと共に、困窮してしまっていた。 亀仙人「お恥ずかしながら、今の私の力では その超栽培マンとやらにはたちうちできますまい。 これは何か方法を考えなくては・・・」 「かっ、亀仙人さま!」 そう言ってあわててテレビを指差しているのは海ガメだ。 「お伝えします!昨夜からあらわれた謎の生物が西の都を襲っております! 西の都はすでに半壊状態になっております!」 ニュースキャスターがあわただしく伝える。 ・・・その後、崩壊した西の都のすさまじいばかりの映像と、逃げ惑う人々、 そして超栽培マンと思われる物体が映し出される。 そして、それっきり映像が途絶えてしまった。 海ガメ「ブ、ブルマさんのご両親たちはご無事でしょうか・・・」 亀仙人「・・・時は一刻を争う!私に一つ考えがあります。 カリン様ついてきてくださいますか?」 カリン「うむ。もちろんじゃ。してどこに・・・」 亀仙人「いやあ、姉キのところですよ・・・」 ジェットモモンガに乗り込み、どこかへと向かう、 カリン、亀仙人、そしてカメの一行。 カリン「亀仙人よ、こんなところに来て何をしようというのじゃ・・・」 亀仙人「最後は神頼み・・・っと神様はもういらっしゃらないのか・・・ 占い頼みですよ。」 亀仙人はそうつぶやくと、なつかしそうに目の前にそびえる宮殿を見上げた。 それは以前の活気はまったく見る影もない、寂れきった占いババの宮殿であった。 カリン「もしや占いババの占いで地球の未来を占うという気か? そんなことをしても何の解決にもならんのじゃぞ?」 亀仙人はそれには何も答えず、宮殿に近づいていった。 亀仙人「姉ちゃん、姉ちゃん、いるか?」 占いババ「なんじゃ、騒々しい・・・」 亀仙人「久々に会ったのにそんな言い方はないじゃろう。」 占いババはすでに全てを知っているようだった。 占いババ「・・・占いをするには1千万ゼニー払ってもらうよ」 亀仙人「姉ちゃん!今はそんなこと言ってる場合では・・・!」 占いババ「わっ わっ わたしは占いババ!! キュートなキュートな占いババ!!」 占いババ「しりたいことはなにかしら〜 ちょっぴりセンチなたずねごと〜」 亀仙人「くっ・・・狂ったか!」 占いババは地球の最後を知ってしまったのかもしれない。 そう思うとカリンは自分の自我も保てなくなるような気がしてきた。 亀仙人「このクソババァがぁぁぁぁああああ!!!」 ボンッ!! 亀仙人の筋肉が異様に膨れ上がる。 カリン「な、何をする気じゃ!?そんなことをしてもなにもならんぞ!!」 しかし、もう誰の声も亀仙人には届かない。 怒りと悲しみと絶望。 そんな感情が入り混じった表情で亀仙人は気を溜め始めた。 怒りで高潮した顔。 両手に集められるとてつもないエネルギー。 そして頬をつたう涙。 亀仙人「かーめーはーめー・・・」 カリン「や、やめるんじゃー!!」 占いババ「わっ わっ わたしは占いババ!! キュートなキュートな占いババ!!」 占いババ「しりたいことはなにかしら〜 ちょっぴりセンチなたずねごと〜」 ぐはっ!? 「わりい、すきだらけだったもんでつい」 亀仙人「お、おまえは・・・グフッ」 カメ「か、亀仙人さまーーーー!!」 カリン「お、おぬしは・・・」 亀仙人「・・・ア、アックマン・・・」 アックマン。 相手の悪の気を利用し、それを増大・爆発させることによって 敵を細胞から破壊し、即死させる最強必殺技、 アクマイト光線を操る。 過去の天下一武道会では何度か優勝経験もあるが、 出場最後となった大会の決勝戦で相手を殺してしまい、永久追放。 後に占いババの宮殿内、悪魔の便所にて悟空と戦い敗れる。 カリン「相手の悪の気を利用して自滅させる技をもつというアックマン・・・ おぬしなら・・・もしや・・・!」 アックマン「おっと、何を考えてるのかは知らんが要求を受け入れてほしければ 占いババにちゃんとカネを払うか対戦するんだな」 カリン「くっ・・・仕方ない・・・」 しかしこちら側は、ヤジロベー、ミスター・ポポが死亡。 亀仙人は気絶と頭数が足りない。 カリン「わかった!試合はやる。だが人が足りん。 今からかき集めてくるからちょっと待ってくれんか?」 占いババ「わっ わっ わたしは占いババ!! キュートなキュートな占いババ!!」 占いババ「しりたいことはなにかしら〜 ちょっぴりセンチなたずねごと〜」 アックマン&カリン「・・・・・」 「さて・・・かき集めるとは言ったものの、 いったい誰を連れてくればいいんじゃ・・・」 カリンはジェットモモンガの中で一人苦悩していた。 「・・・とりあえず、カリン塔へ帰るか・・・」 ジェットモモンガはカリン塔へ向かう。 『絶望』 その2文字を乗せて。 「・・・ん?あれは・・・」 カリン塔のふもとまで来たとき、カリンは人の姿を目にとめた。 「あれは・・・聖地カリンを守るボラとウパの親子!」 いける。 ウパはまだか弱い青年だが、 ボラはかつてレッドリボン軍とも互角に渡り合った戦士だ。 「少し希望が見えてきたぞい!」 カリンはジェットモモンガをカリン塔のふもとに止めた。 −−−−− 一方そのころ −−−−− 「・・・・・はっ!?」 カメ「か、亀仙人さま!お気づきになりましたか!!」 「・・・あ、ああ・・・」 怒りのためにスキが生じていたとはいえ、 天下の武天老師が過去の達人に負けたという事実は 亀仙人のプライドを大いに傷つけた。 「悟空、クリリン、ヤムチャ・・・弟子たちに次々と追い抜かれ、 これからは若いものの時代だと決め付けていたことが ワシ自身への甘えだったのかもしれないのぉ・・・」 カメ「か、亀仙人さま・・・」 「・・・よし!」 カメ「か、亀仙人さま!そんなお体でいったいどこへ!?」 「・・・若さを取り戻してくるのじゃ。肉体、精神共にな・・・」 |
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