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『カレー』


俺の名前はヤマシタ。


「カレー」なるものを求めて放浪の旅を続けている。


果たして「カレー」とは一体なんなのか・・・



* * * * * * * * * * 
 


15年前、俺はとある老人に拾われた。


いわゆる孤児だったのだ。


拾われて以来、俺はその老人に育てられた。


しかし俺は成長するにつれ、自分の「孤児」という境遇を知ることになった。


自分の両親はいったいだれなのか。


そして生まれ故郷は・・・


そういった悩みを持って生きていくうちに


老人からこんなことを言われた。



老人 「古来から『カレー』なるものを食したものは全ての悩みが解決すると言う。


おまえもその『カレー』なるものを探してみるがいい。



そう教えられて俺は旅立つことにしたのだ。


しかし行けども行けども『カレー』は見つからない。


いったい『カレー』はどこに・・・



10日も旅を続けただろうか。


とある大きな町にたどり着いた。


ふと街中を見てみるとおかしな格好をした男がいる。


今は少しでも情報が欲しい。


俺はその男に『カレー』というものを知らないか、聞いてみた。


ヤマシタ 「ちょっとたずねるがおぬしは『カレー』というものを知っているか?」


男 「華麗?華麗なダンスを身に着けたいのなら私についてくるがいい!」


俺は直感で、「この男についていけば『カレー』にたどり着ける」


と思い、男についていった。



それからすさまじい修行の日々が始まった。


来る日も来る日もタップダンスを繰り返す日々。


男 「だめだだめだ!そんなことじゃあ今度の大会で優勝できないぞ!」


ヤマシタ 「す、すいません!コーチ!!」


そんな血のにじむような特訓を重ねていった。



そしてそれから2年もたったであろうか。


俺はタップダンスをマスターすることが出来た。


男 「やったじゃないか!やはりやれば出来る男だよ!おまえは!」


ヤマシタ 「いや!コーチの指導のおかげです!」


俺は達成感につつまれていた。


これで『カレー』に一歩でも近づけたかもしれない。


そう感じたのであった。









男 「それじゃあ飯でも食いに行くか!いつものようにCoCo壱番屋でどうだ?


ヤマシタ 「いいっすねぇ!俺、あの辛さがたまんないんすよ!」



・・・・・



俺の『カレー』を求める旅はまだまだ終わらない。





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